「王手」に続きまして1960年代の香港を舞台にしたウォン・カーウァイ監督の「欲望の翼」を観ました(はい、そこニヤニヤしない。別にしてませんね)
つながりは別にないですが、偶然に二作品とも踊り子さんがでてきます
「王手」の照美(広田レオナ)もさばさばした感じで好演されてます
が、「欲望の翼」のミミ(カリーナ・ラウ)の方がエロスです
なんか、息遣いとか汗ばむ肌とかエロスがあふれて扇風機の風で攪拌されまくり
て、見どころはそこじゃないです。そこだけじゃないと言うべきかそこも見どころかもしれません
ラブストーリーですから恋に落ちたり別れたりものすごく単純
でも、1時間40分目が離せなかった。ずっと、その光景を見つめ続けていたいと思わせてくれる映画でした。
この感覚は兵庫にある「マヤカン」と呼ばれてる廃墟の聖地みたいなところの写真を見たときの感じに似てます
ホコリっぽさとか湿っぽさとかカビくささとかを纏って朽ちていく「マヤカン」の美しさ
そこに、大阪にある味園ユニバースの場末感を足したような映画、て、わかりずらいですね
この映画も湿ってますしっとりと汗や雨や朝靄や血で
最後、映画の終わり方が腑に落ちないなと思ったら、どうやら2部構成の話が制作困難で立ち消えになったそうです
とにかく、あなたが健忘症か不眠症か恋をしてるか田中真紀子に顔が似てるか、どれかに該当するならこの映画おすすめ